今須の昔話シリーズ“雨壺神社”

ご利益GETは楽じゃない。
ポツンとどころじゃない、ガチ山の中の神社

さて、気が向いた時に今須のポツンと一軒家?をご紹介してきましたが(違っていたらすみません)、今回の場所はラスボス級です。

おなじみのgooglemapで見てみると、
位置的には今須の南端、前に紹介した若宮八幡神社と同じくらいの位置にあるんです。
が、違うのは“道がない”こと。



今須に居ます的には、
絶好のネタ発見!リアルな秘境やん!これは行っとけだろ。
と思い、早速友人を誘って出かけました。

熊とか熊とか鹿とか熊とかの恐怖に耐えながら山道の捜索を行った結果、
「ねえやん。」とすごすご帰ってきたのが2年ほど前。。。
その時撮った写真がこちら。あー、伊吹山がよく見える

雨坪神社への道中で見える伊吹山

そして今回、なんと!
道を知っている人がいたので、2年越しでついに秘境にたどり着くことができたのです!!
(最初からちゃんと調べなアカンだろ、ってのは自覚があるのでそっとしておいてください。)

苦労なくしてご利益なし。
諦めない者だけがたどり着ける秘境。

今須の昔話では、雨壺神社は「雨壺さん」と呼ばれ親しまれています。

微妙にパターンが違ういくつかの言い伝えがありますが、共通するのは、大蛇が姿を変えた蛇またはトカゲを運びお祀りしたところ、日照りの時に雨を降らせてくれるようになった、というものです。
今ほど科学技術が発達してなかった時代は、雨が降らないと農作物が育たず、場合によっては家族はもちろん村ごと全滅することもありました。
そのため日本の各地に、神様や仏様やヌシ様または妖怪に至るまで、雨を降らせてもらった伝説が残っています。伝説の中には、イケニエにお前の娘をよこせなんて恐ろしいやつもありますが、今須の雨壺さんはそんな怖いことは言いません。

雨坪神社へ行くための山道

その代わり、マジ山の中です。
人柱よりは難易度が低いですがそう簡単にご利益は手に入らんのです。
さすがに道はあるっちゃあるんですが、
これがまた、ポツンと一軒家もびっくりの酷道(もちろん国道ではないです。)。

ガードレールはなし!
道の片側はもちろん崖!!
落石なのかそういう道なのかわかんないけど石だらけ!!!
当然すれ違いとか無理!!!!

マニアの皆さんには有名な国道157号の「落ちたら死ぬ」があってもおかしくないね!
正直、怖くて写真を撮るどころじゃなかったのでその区間の写真がないんです。

雨坪神社への看板

あ、看板あるんだ・・・ここまで来れたら良かったのに・・・・。誰が見るんだ・・・・。
看板の場所からは車を捨てて徒歩になります。
徒歩になってもすれ違いが困難な道。もちろん崖はオプションじゃなくて標準装備。
手すりはあるけど・・・ちょっと体重掛ける気になれない感じかな・・・。

雨坪神社への道にある手すり

そしてついに!! 2年越しの地に!!!

田舎な岐阜県関ケ原町今須の雨坪神社の祠

伝説の地なのでもっと苔むしたおどろおどろしいものを想像していたんですが、全然今風?だ。
動物もいます。

雨坪神社の祠の象

ぞうさんも(ややエスニック風味です。)

雨坪神社の祠の蛙

カエルさんも。こっちはよくある感じだ。欲しいかも。

雨坪神社のご神木

ちょっと離れた場所にはご神木がありました。
昨年の台風で折れてしまったようですが、前に紹介した大杉よりも幹の周りが大きいです。天に向かって立つ姿には、言葉にできない圧力というか迫力というか、なんか、ホンモノだなーって感じの神々しさがありました。
神木のふもとには、名前の由来になった「雨壺」と呼ばれる穴があるとWikipediaには書いてありましたが・・・近寄れないのでよく見えませんでした。なんか、あんまそういうゲスいこと言う雰囲気じゃないし。



こんな立地条件にも関わらず、賽銭箱には中身が入っていました。どこの誰がここまで来るんでしょう。そして、こんな辺鄙な場所でもつい、神様が居たら祈ってしまう、箱や水があればつい小銭を入れてしまう、日本人の本能ってすごいですね(笑)。

今んとこ雨は足りてそうなので雨のお願いはしませんでしたが、ひとまず崖から落ちず落石に当たらずパンクせずに帰れますようにあーついでに熊にも会いたくないですとにかく熊は勘弁してください。と手を合わせて同じ道を帰りました。

そしたら途中で鹿が目の前を横切っていきました・・・。鹿は聞いてないね。という声が聞こえたような気がします。専門外の依頼でゴメンナサイ笑。



今はとりあえず林道があるので、怯えながらも行くことはできましたが、昔はきっと道無き道を行くレベルだったんだと思います。それでも、大変な思いをしても雨を降らせてもらうために、近隣はもとより、滋賀からも訪れる人はいたそうです。
天の恵みとも言いますが、雨は昔の人にとって本当に大切なものだったんですね。(もちろん今もですけどね。)

2年越しで訪れた雨壺さんは、
思った以上に山の中で、
思った以上にホンモノで、
思った以上に刺激的な場所でした。

<周辺情報>

※許可を得た人以外の車両(二輪車含む)通行は原則禁止です。
もしお出かけになる場合は徒歩ですが、本当に道案内もなく、真昼間なのに鹿が目の前を横切るようなサファリパークなので、
当然熊もいます。普通に秘境です。正直お出かけになることはお勧めしません。
(2年前の僕らは不用心過ぎたと思います。)
参考文献:ふるさと今須、Wikipedia

この記事を紹介する