今回ご紹介する岐阜県関ケ原町今須のスポットは、
『車返しの坂』です。
車返しの坂については子供のころから関ケ原カルタや課外授業の一環で名前だけは聞いていました。
名前から勝手に、雪が降ってすってんころりん、
車がすべってまあ大変(田舎暮らしあるある)的な場所かと思っていましたが、、
どうやら違ったようです・・・。
※田舎だ田舎だと言いながら、岐阜県関ケ原町今須にはなにげに名所、旧跡があちこちにあったりします。
車返しの坂で、
車を返してしまった残念な理由とは
むかしむかし、奈良の都に大仏ができたころ。
美濃の国 不破に、国境を守るための関所がつくられました。
(不破の関は中山道の今須宿と関ケ原宿の次の間にあります。)
しかし時は流れて関所は使われなくなり、建物はあっという間に荒れ果ててしまいました。
そんな噂を聞いたのが、室町時代はじめ頃の大臣で、有名な歌人でもある二条良基。
(この人、実は今の総理大臣的なポジションの摂政と関白を5回以上経験した、超絶セレブです。)
関所の荒れ果てた屋根からさしこむ月の光を見たい、
とわざわざ京の都から牛車に乗ってやってきました。
ところが、セレブの地方視察の噂にびびった
地元今須のみなさんが、「やべっ」と慌てて建物を直してしまったのです。
不破の関を目前にし、今須の坂を登っていた時にその知らせを聞いた大臣はがっかりして
「もう帰る!」と帰ってしまいましたとさ。
以上、今須のむかしばなしでした。
今でも廃墟マニアとか廃道マニアの方々はいらっしゃるので、
なんでわざわざ来ようと思うかな、はまあいいとしましょう。
でも、なんでそれだけで帰るかなー(笑)。
京都からだよ?ざっくり100キロくらいあるよ??
しかも牛車って遅いよ? 時速3キロだったとしても1ヶ月以上かかってるでしょ??
セレブでもフリーダムすぎるって。
・・・まあ、突っ込んでも仕方ないので、行ってみました。
中山道からちょっとだけ寄り道。
往時を偲ぶ車返地蔵尊
車返しの坂は、国道21号を滋賀方面に向かい、今須交差点から中山道へと左折してすぐの場所にあります。

登ってしまえばなんてことのない、10mくらいのゆるやかな坂道ですが、坂のふもとと途中には立派な石碑があります。
(ちょっと防獣ネットが興ざめですが・・・。)
登りきったところにはお地蔵さまが。
田舎の今須内の門間の自治会の方がお世話をしてくれているのでしょう。
田舎暮らしのあるあるですね。きれいなお姿です。
いつ頃からここにいらっしゃるんでしょうね。
その静かな佇まいに国道の真横ということを忘れそうになります。


道はここで行き止まりです。噂によると昔はこの坂道が中山道でしたが、国道21号を通すために削られてしまったようですね。
気合を入れれば降りられないこともないですが、誰かに見られたら大人は恥ずかしいですし、ちびっ子は車に跳ねられそうなのでやめておいた方が良いでしょう。

お地蔵さんまで来てふと思ったんですけど、
車返しの坂を登ってきた二条さん、「歌人」ってことは、室町時代当時の最先端のトレンドリーダーだった訳ですよ。
今でいうとインスタグラマーかYOUTUBERみたいなもの?
だったら、超田舎の廃屋行ってみたー!!
的なネタで投稿しようと思って来たのに、新築の鉄筋3階建てビルが建ってるって聞いたらそりゃあ引きますわな。
そりゃ帰っちゃいますわな。交通費も時間もかけて気の毒に・・・・。
最初はフリーダムだと思った二条さんに思わず同情してしまいました。
それはさておき、ちょっと寄り道しただけで、昔の街道の雰囲気を味わえました。
田舎自慢してもいいですか?
国道から一瞬離れただけで、プチトリップ気分。
お地蔵さまが見守る、車返しの坂
中山道巡りの方やロードバイクでのサイクリングの方は、お地蔵さまにご挨拶しにちょっとだけ立ち寄ってみるのはいかがですか?田舎暮らしをするとすぐ行けます笑。
車でお越しの方は坂のふもとに停車するスペースがあります。
※名阪近鉄バスの旧西今須のバス停の跡地になります。
行き止まりの道を強行突破しようとしないでください。交通量はそれほどありませんが危険です。
住所:岐阜県関ケ原町大字今須3138-1
【参考】
関ケ原観光WEB
https://www.sekigahara1600.com/spot/kurumagaeshinosaka.html